今回は、簡単にきれいな円を描ける、「Angle&Circle Maker」を入手しましたのでレビューします。
ミリ単位の正確な描画には不向きですが、コンパスの扱いが苦手な人の強い味方になるはずです。
HeliX Angle&Circle Makerの概要
基本スペック
- 輸入文具(Helix社製)
- サイズ :直径約12センチ
- 長さの単位:インチ
- 実勢価格:1,400円(執筆時点)
英Helix社による輸入文具のため、外装を含めすべて英語表記です。直観的に使用可能ですが、長さの単位がインチ表記なのでご注意ください。なお、Helix社は100年以上の歴史を持つ文具ブランドで、現在は仏Maped社の傘下に入っています。
競合製品
昔からある円定規のほか、円を描くためのアイデア文具は意外に種類豊富です。
メーカー | Helix | Toplive | ノーブランド | ZHEJIA | 各社 |
製品画像 | |||||
製品名 | Angle&Circle Maker | 多機能幾何定規 | 360度リング製図丸定規 | コンパス定規 | 円定規 |
参考価格 | 1,430円 | 1,512円 | 2,299円 | 799円 | 400円~ |
最大直径 | 約10cm | 6㎝ | 7㎝程度 | 28cm | 9cmくらいまで |
特長 | 円盤回転タイプで、大きな円を描くには操作性がよく失敗が少ない。インチ表記なのが難点。 | 仕組みはHelix社製と同じ。複数の定規がこれ一台でという万能タイプ。 | ステンレス製の16枚の羽根が中央に円を作る。構造が複雑なため高価なのが難点。 | 定規の端を押さえて鉛筆を一回転させる。筆箱に入るのが最大のメリット。 | 定型サイズの高精度な円を描ける。 |
どれも一長一短あり万人向けの製品はありませんが、以下の3点を基準に選べば間違い無いと思います。
- 手軽さと精密さのどちらが優先か
- 大きな円を描くことがあるか
- 筆箱に入れて持ち歩くか
もっとも、いまどき精密な図面はパソコンを使うのが当然なので、この手の文具では手軽さを重視するのが正解と思われます。そういう理由で、筆者はHelixのAngle&Circle Makerを選びました。
Amazon’s data(2022.09.23現在) レビュー数 10件・参考価格 1400円 |
実際に使ってみての感想
失敗せずに濃い円を描けるのは便利!
コンパスのように針がズレる失敗が無く、しっかり筆圧をかけられるため、簡単に濃い円が描けます。後述のとおり小さい円を描くには不向きですが、一度使うとコンパスには戻れない便利さがあります。
インチ表示のため「〇センチの円を描く」が苦手
上でも書いたとおり、長さの単位がインチ表示のため、「〇センチの円を描く」のが苦手です。円のサイズは13段階(直径約2.8~10センチ)あるため、近しいサイズの円は描けますが、「半径2センチの円を描きましょう」のような学校の宿題に使うにはやや不向きです。
直径4センチ以下の円は描きづらい
本製品は中央の円盤を回すことで円を描く仕組みですが、円盤の回転はさほど滑らかではありません。小さい円を描くときほど円盤が回りづらく、強い力で円盤を回す必要があります。筆者の感覚では、直径4センチ以下の円は、かなり書きづらく感じます。小さな円を描くことが多いなら、昔ながらの円定規のほうが使いやすいです。
意外に大きく収納に場所をとる
本製品の直径は約12センチと大きいため、意外と収納に場所をとります。下の画像は、A4用紙サイズとの比較です。道具箱の底に入れると出し入れが億劫になるかもしれません。
自宅外に持ち運んで使うなら、筆箱に収まるコンパス定規をオススメします。
Amazon’s data(2022.09.22現在) レビュー数 1件・参考価格 799円 |
まとめ(コンパスが苦手な人の救世主)
一般に、円を描くための文具と言えばコンパスですが、コンパスが苦手という人は少なくありません。円を描くのが難しいというだけでなく、ケースから出して、鉛筆をセットする手間も、スマートさに欠けています。
今回購入したHelixのAngle&Circle Makerは、上で書いたように欠点もありますが、コンパスを使うよりはるかに手軽に円がかけます。どれも一長一短あるものの、円を描くためのアイデア文具を1つ持っておくと便利なのは間違いありません。
この製品の良いところ
- 失敗なく濃い円を描ける
- 直径10センチ程度の大きい円を描ける
この製品の気になる点
- 長さの単位がインチ表示
- 2センチ以下の円を描きづらい
- 簡易な仕組みのため精密さは甘い
- 意外に大きく収納に場所をとる