2024’完全図解!ロジクール製キーボード全26製品の比較と選び方

今回は、ロジクール製キーボードのベストバイを検証していきますね。

ひかぱん
ワイヤレスでは圧倒的な技術力を誇るロジクールですが、キースイッチを自社開発するほどゲーミングギアにも力を注いでいます。

今回ご紹介するロジクールは、個性的な製品を多数ラインナップするあまり、「どれを買うべきなのかサッパリ分からない!」という声を多く耳にします。この記事を読んでいただければ、必ず、ベストな一台に出会えるはずですよ。

なお、キーボードについては他にも書いていますので、あわせてお読みいただければ幸いです。

本記事の推定読了時間は6分です。「そんな長ったらしいレビューは読みたくねえっ」という方のために、先にベストバイだけネタバレしておきます。理由については後述のとおりです。

コスパ無双だから買っとけ!


 
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ここがポイント

単品購入なら1千円程度のUnifyingレシーバーが付属のため、キーボード部分は5百円という驚異的なコスパが魅力です。

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【図解】3分でしっかり分かる!ロジクール製キーボードの選び方

ここからが本題。図解を交えながらロジクール製品の選び方をご確認いただきます。

ロジクール製品の特徴

  1. 1千円台から3万円超まで幅広い価格帯
  2. FLOWやUnifyingなど独自のワイヤレス技術
  3. 思わず即ポチしてしまうニッチ製品も秀逸

図解 製品ラインナップ早見表 1千円台から3万円超まで幅広い価格帯

ロジクール製品の最大の特徴は、1千円台から3万円超までの幅広いラインナップです。

競合他社の場合、例えばエレコムは廉価品、東プレやHHKBは最高級品といった具合に、メーカーごとに得意とする価格帯があります。ロジクールは個人向けでは唯一の総合キーボードメーカーと言えます。

一般向けキーボード ワイヤレス中心のラインナップ。フルキーボード以外は個性的な製品も

まずは、ロジクール製品のラインナップから確認してまいりましょう。専門用語はあとで説明するので、価格帯ごとの特徴をざっくり把握してください。

上の図を見て、「うわー、分かりづらい(泣)」と思ったのなら、その直感は正しいので心配無用です。筆者ももう少し整理しようと頑張りましたが、二次元的な作図ではこれが限界でした(滝汗。その理由は以下のとおりです。

良くも悪くも「ベースモデル」が無い

良くも悪くも、ここが特徴。ロジクールのキーボードは、東プレやFILCOなどの老舗メーカーに比べて価格帯が幅広く、ワイヤレス技術を中心に複数の独自技術を持っています。単純に「上位機種・下位機種」という整理ができないため、ラインナップが複雑となっています。

ひかぱん
ロジクールのキーボードは、1つ1つの製品ごとに機能もデザインも違います。良くも悪くも「ベースモデル」が無いのがロジクール製品の特徴です。

ロジクールとは対照的に、東プレなどの老舗メーカーの場合、製品数は多くとも、大半はベースモデルの微調整です。FILCOのようにラインナップが100種類を超えている場合でも、買うべき製品の絞り込みはさほど難しくありません。

下位モデルのコスパが神レベルに強い

上でも書いたとおり、ロジクールは全方位的なニーズに対応する総合メーカーなので、どれか一つベストバイをあげるのは難題です。ただし、下位モデルのコスパは神レベルに強く、他社を圧倒しているのでオススメです。

驚異的なコスパが魅力です

 
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単品購入なら1千円程度のUnifyingレシーバーが付属のため、キーボード部分は5百円という驚異的なコスパが魅力です。

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なお、民間調査会社BCNのランキングによれば、ワイヤレスキーボードの実売台数トップ5は以下のとおりです(2022/2/28-3/6の日時集計データによる)。マウス込みで1千円台のエレコム製品を抑えて、ロジクール製品が上位を独占しています。

  1. ロジクール Silent Wireless Keyboard K295
  2. ロジクール Wireless Keyboard K275
  3. エレコム TK-FDM110TXBK
  4. ロジクール Silent Wireless Combo MK295GP
  5. エレコム TK-FDM063BK

ゲーミングキーボード 有線接続より高速なLightSpeed技術

さらに、ゲーミングキーボード(ロジクールG)のラインナップも図解します。先進のワイヤレス技術や自社開発のキースイッチを投入しつつ、それでいてHHKBより低価格なのだから驚愕しかありません。

ロジクールGの場合、搭載されているキースイッチの違いにより、上位機種と下位機種の区別が明確です。まずはキースイッチを選び、ワイヤレス接続やRGB照明の有無で絞れば、自分が買うべき製品を一発で絞り込めます。

G512が非ゲーマーにもオススメな理由

ここで1つ、オススメ製品のご紹介。中堅モデルのG512は、一般向けキーボードのK840の上位版とも言える製品です。何が違うかと言えば、K840のキーキャップが安価なプリント刻印でバックライト非搭載なのに対し、G512はRGB搭載で一段上の高級感があります。4千円ほど価格差はあるものの、非ゲーマーにもオススメできる製品です。

非ゲーマーにもおすすめ!

また、FILCOやArchisiteなど老舗メーカーの競合製品と比べても、RGB搭載という優位性に加え、キースイッチの耐久性も7,000万打鍵と圧倒的であるため、1万円台前半のキーボードとして極めて優秀です。

詳しく キースイッチごとの特徴と耐久性 耐久性をカバーする万全の交換サポート

ゲーミング製品について説明したところで、キースイッチの違いについて整理します。ロジクールのキーボードでは、3種類のキースイッチ(メカニカル、メンブレン、パンタグラフ)が使われています。キースイッチの方式による価格と耐久性の違いを下表にまとめました。なお、パンタグラフ方式の特徴は、メンブレン方式とほぼ同様です。

ゲーミング用のロジクールGでは高耐久のメカニカル方式が、その他のキーボードでは薄型で静音性で有利なメンブレン方式又はパンタグラフ方式が使われています。

ロジクールのメカニカル方式は、静電容量無接点方式と同等以上の耐久性!

ロジクールのメカニカルキーは、7,000万打鍵の長寿命です(最上位のGLスイッチのみ5,000万打鍵)。理論的には静電容量無接点方式が最も高耐久ですが、5,000万打鍵の東プレRealforceや3,000万打鍵のHHKBよりも公称ベースでは優位です。

ロジクールの交換サポートは最強

メンブレン方式とパンタグラフ方式は1,000万打鍵程度の耐久性ですが、2年間の保証期間内であれば現物確認などせず迅速に交換対応してくれます。筆者もマウスで2回、キーボードで1回、チャタリングが発生した際に、交換サポートを受けました。保証期間が3年から2年に短縮されたのは残念ですが、非常に安心感の高いメーカーです。

比較 ワイヤレス製品のコスパと機能比較 1千円台からの圧倒的コスパと、FLOWやLightSpeedなどの先進機能

機能面におけるロジクール製品の最大の特徴は、圧倒的なワイヤレス技術です。PC等との接続方法だけでも、一般的なBluetoothを含めて3つの方式があります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

3種類のワイヤレス接続方法
 LightSpeedUnifyingBluetooth
接続方法LightSpeedレシーバーを使用Unifyingレシーバーを使用BT搭載のモバイル機器
特徴/長所有線接続を超える通信速度で、ゲーミング用のロジクールGのみに搭載。PCとは1対1接続となる点がUnifyingとの違い。デスクトップPCとの接続には最適。複数のUnifyingレシーバーとペアリング可能で、FLOW機能は超絶便利!スマホ・タブレットとの唯一の接続方法で、3台までペアリングが可能。

デスクトップPCとの無線接続ならUnifyingのコスパが抜群

ロジクールと言えばUnifying(ユニファイング)ですね。一般的なBluetoothでデスクトップPCと無線接続するためには、PC側にBTレシーバーが必要です。このBTレシーバーを単品購入すると1千円程度しますが、ロジクール製品はUnifyingレシーバー込みで1千円台からワイヤレスキーボードが購入可能です。このコスパは神というしかない。

レシーバー付きで1,600円前後!

2台以上のPC併用なら「FLOW」対応機しかありえない

さらに、ロジクールの神機能と言えば「FLOW」です。こちら、最大3台までのPC間でキーボードとマウスを共用でき、さらに、一方のPCでコピーしたファイルを、もう一方のPCでペーストすることが可能です。この神機能のために、筆者はロジクールから離れられません。

神機能から離れられない

FLOW対応機種は、以下の5製品となります。オススメは筆者も愛用のKX800と、驚異的なコスパが魅力のK270S/K275S。

FLOW機能を搭載した機種
FLOW対応機種特徴/長所

KX1000(CRAFT) 
一般向けキーボードでは最上位モデル。PC切り替えボタンが独立しており、FLOWの使用に便利。目玉機能のジョグダイヤルによる操作範囲が狭いので、5千円安いKX800(MX KEYS)を選ぶのが無難。

KX800(MX KEYS)
【おすすめ】筆者のメインキーボード。KX800以上のモデルでは、PC切り替えボタンが独立しており便利。下位モデルでは「Fnキー+F1~F3」の同時押しがPC切り替えに割り当てられていますが、このボタン操作が無反応となるケースがときどきあります。

K780
キーボード上部にタブレットスタンドを内蔵。タブレットを立てても倒れないように、見た目以上に重量があります。KX800の発売まで、約2年ほど筆者も使用しておりました。意外に静音性が高いのも魅力です。

K380
K780からサイズも価格もグッと抑えたモデル。接続方法がBluetoothのみなので、基本的にはスマホ・タブレット向き。PCで使いたいなら、1000円程度のBTレシーバーが別途必要です。

K375S
【おすすめ】実勢価格2,400円程度と驚異のコスパ。この価格でFLOWに対応は神。単品で買えば1千円程度のUnifyingレシーバーも付属のため、ワイヤレスキーボードとしても実質最安のレベル。FLOWが不要ならK270S/K275Sはさらに1千円弱安い。
ひかぱん
ちなみに、ロジクールGに同梱のLightSpeedレシーバーは1対1接続のため、残念ながらゲーミング製品はFLOWに対応しません。

比較 思わずポチってしまうニッチ製品が秀逸 6mm極薄キーボードからテレビ用タッチパネル付など

ロジクール製品の「もう一つの顔」がこちら。フルキーボードではデザインも含めて保守的ですが、省スペース製品ではポップでトガった機種が目立ちます。

ニッチ需要に対応したロジクール製品一覧
製品名特徴/長所

iK1042(Keys-To-Go)
【おすすめ】極薄軽量でタブレットのお供に最適。わずか6mmの極薄モデルとは思えない打鍵感があり、タッチタイプも可能なのが魅力。実勢価格は8千円程度と安くはないが、売り場で実機に触ったら即ポチの衝動を抑えられません。なお、タブレットスタンドも付属します。

K750
屋内の光量でまかなえるソーラー電源付きで、面倒な電池交換や充電が不要。上からのデザインはやや野暮ったいものの、ik1042に次ぐ7.5mmの極薄設計も隠れた魅力。とはいえ、8千円という実勢価格では厳しいか。

K400 Plus
【おすすめ】テレビのお供に最適なタッチパネル付き。ロジクール級の大手メーカーがこの手の変わり種を売るのは珍しく、欲しい人には貴重な選択肢。なお、接続方法はUnifyingのみなので、スマホ・タブレットには使えません。

K480
本体上部にスタンドを内蔵した省スペースキーボード。メインにも使えますが、スマホでのTwitterやLINE専用として割り切った使い方のほうが幸せになれるかも。

その中でも特に、モバイルキーボードのiK1042(Keys to Go)は、わずか6mmと極薄ながら、タッチタイプも可能な打鍵感の良さが魅力です。メカニカル方式のフルキーボードにも手の届きそうな価格ですが、売り場で実機に触ったら即買いしてしまう魅力があります。

これ絶対欲しいやつ!

 
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ここがポイント

わずか6mmの極薄モデルながら、タッチタイプも苦にならない打鍵感。フルキーボードが買えてしまう価格帯ながら、他に代えがたい魅力ある製品。

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(2021.02.19現在)
レビュー数 199件・参考価格 8500円
 

ロジクールのキーボード製品については以上となります。

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