2024年版 SDXCカード比較【安くて速い】主要メーカー7社からベストバイを選ぼう

今回は、SDXCカードの主要メーカー7社から、ベストバイを検証していきます。

こちら、Androidスマホやデジカメには必須のメモリーカードですが、「速度表示の意味すら分からずに買ってしまった」という声も耳にします。この記事を読んでいただければ、必ず、SDXCカードのベストバイに出会えるハズですよ。

本記事の推定読了時間は8分です。「そんな長ったらしいレビューは読みたくねえっ」という方は、目次から文末にぶっ飛んでしまってくださいね(滝汗

SDXCカードの選び方

さて、何事も基本が肝心です。まず始めにSDXCカードを選ぶポイントとして、「7大メーカーの特徴」、「スピード」、「耐久性・保証」、「容量・コスパ」の4点を押さえておきましょう。

7大メーカーの特徴

まずは、SDXCカードを製造している主要7社の特徴から確認してまいります。

各メーカーの特徴は下表のとおりです。世界最大手のサンディスク(米国)を筆頭に、その他のメーカーは各自の得意分野で頑張っているという構図となります。

メーカー特徴

(迷ったらコレ)
世界最大手のメモリーカード製造メーカーといえばサンディスク。安心の永久保証で信頼性は圧倒的。迷ったらコレ。

(安く買うならコレ)
価格の安さと5年保証で人気の台湾メーカー。いまどき珍しい小容量カード(4GB~)を取り扱っているのも嬉しい。安く買いたいならコレ。

(元気な後発組)
パソコン用SSDでは定評のあるサムスン。メモリーカードの製造では後発組ですが、アクションカムの「GoPro」など、サムスン製カードを推奨する製品もあり。なお、カードサイズをmicroSDXCに絞っているのも特徴です。

(中国企業に売却)
メモリーカード黎明期から高級品として有名。2017年にLongsys(中国)への事業売却のため撤退しており、現在は在庫品がトランセンドより安い価格で流通。近々、Longsys傘下で復活する見込みとのこと。

(高速大容量なら一択)
大容量(256GB)の高速カードでは唯一の選択肢。手頃な価格の低速カードから、無線機能を持つ「FlashAir」まで、とにかくラインナップが豊富!並行輸入品が安く手に入るのも特徴。

(最高速ならコレ)
メモリースティックで規格化競争をしていたため、SDカード陣営の中では後発。UHS-2では書き込み299MB/秒で最高速かつ脅威の耐久性。ソニー独自の4K録画フォーマット(XAVC)に対応。αシリーズの愛用者ならコレ。

(パナ好きなら…)
SDカードメーカーとしては最古参。価格が高いわりにパナ独自の強みが無く、これといってオススメ材料が無いのが残念。

ハズレの無い買い物をしたいなら、やはりサンディスクがお勧めです。保証期間を明記していないメーカーも多い中で、安心の「永久保証」を約束しています。カードの耐久性についても文句が無く、大切なデータの保存ならサンディスクで決まりでしょう。

対抗馬は低価格が魅力のトランセンド!同等スペックのサンディスク製品より4割ほど安価です。コスパ重視のメーカーなので、ミドルスペックの製品が中心です。低価格だと品質が気になりますが、精密機器の生産国として定評のある台湾メーカーという点は安心材料です。

オススメはどれ?

「安心の1枚」を選ぶならサンディスクが無難。最大手ブランドにこだわらないならばトランセンドが安くてオススメ。筆者もTPOでサンディスクとトランセンドを使い分けています。

ちなみに、メモリーカード市場では海外勢が圧倒的に強く、国内メーカーの存在感は薄めです。国内メーカーは家電など「完成品」分野では無双状態ですが、PCパーツ的な分野では米国やアジア系が強いですね。国産大好き!という方はご留意ください。

スピード(伝送速度)

SDXCカードのスペックで、最も差が大きいのが「伝送速度」です。

現在販売されているSDXCカードのスピードは、おおまかに「最高速・高速・中高速」の3つに大別することができます。それぞれ速度も価格もまったく違うため、用途に適したカードを選ぶことが重要です。

SDXCカードの速度と用途

  • 最高速(読込300MB,書込260MB/秒)
    用途:高速連写、4K動画
  • 高速(読込170MB,書込90MB/秒)
    用途:連写撮影、高画質動画
  • 中高速(読込90MB,書込40MB/秒)
    用途:ゲーム機、デジカメ撮影

また、SDXCカードのメディアには、下記のように複数の速度表示が記載されています。この中で最も重要なのが、読込速度と書込速度です。読み書き速度は「◯◯MB/秒」という単位で表示され、単純に数字が大きいほど速い、ということになります。

一方で、ややこしいのが「スピードクラス」です。スピードクラスは、クラスごとの最低速度を規格化したものなので、同じクラスでも読み書き速度はバラバラです。スペックを分類するには重宝しますが、「◯◯MB/秒」という読み書き速度で比較したほうが正確です。

なお、「スピードクラスって何~?」とか「SDXCってSDカードとは違うの?」という方のために、SDカード規格の変遷やスピード表記の見方を、別記事に詳しくまとめています。ご覧くだされば幸いです。

【これで解決】SDXCって何?SDカードの規格の違いにもう迷わないぞ! – ねかつちう。

SDカードは日本でもっとも普及しているメモリーカードです。しかし、誕生から20年の間に形状や規格が変遷し、今現在、何が最新なのかすら分かりづらい状態になっています。 「SDXCカードって何ぃぃ!?」という方や、「ニンテンドーSwitchに使えるカードを知りたい」とお困りの方も少なくないと思います。ごもっともな疑問です。 そこで本記事では、「知りたいこと」がスッキリ分かるように、SDカードの規格や形状の違いについて、簡潔明瞭に情報を整理していきます。 SDカード規格の変遷 最も「買い得」なSDXCカードは? UHS-ⅠとUHS-Ⅱとは SDカードの速度表示 目的別 SDXCカードの選び方 一般的…

耐久性・保証期間

持ち運ぶことの多いメモリーカードでは、カードの耐久性は何よりも重要です。

メーカー各社の耐久性に関するデータをまとめてみました。一目瞭然ですが、耐久性に関する情報開示が最も充実しているのはSanDiskです(こちら)。

項目SanDiskTranscendSamsungLexar東芝ソニーPanasonic
防水性IPX7IPX7IPX7IPX7IPX7
動作温度-25~85℃-25~85℃
耐衝撃落下5m,5t落下5m落下1.5m
耐X線空港X線空港X線空港X線空港X線空港X線
耐振動500Gs
耐磁性5000G15000G2500G1000G
保証期間永久5年10年5年5年

やはり永久保証を謳うサンディスクは、全方位的に耐久性が高めですね。耐磁性に強いのはサムスンで、病院のMRI検査でも破損しない強度とのこと。サンディスクとサムスンは他社より保証期間が長く、耐久性への自信が感じられます。

なお、カードの耐久性及び保証期間については、同一メーカーでも製品クラスにより異なる場合があります。また、並行輸入品(海外リテール品)として販売されているメディアは、基本的に国内正規品より保証期間が短くなりますのでご注意ください。

最強はソニー「TOUGH(タフ)」

なお、ソニーの最上級カード「TOUGH」だけは耐久性に関して別格です。

防水防塵性能はIPX8/IP6Xで他社を圧倒しており、業界唯一の一体成型により従来品比3.6倍程度の曲げ耐性を持っています。

ハードな環境に挑むプロカメラマンなど、物理破損リスクを少しでも低減したいユーザーには、ソニー「TOUGH」シリーズが唯一の選択肢となります。「マッチョなメモリーカードが欲しい~」という方にオススメです。

ちなみに。ソニー「TOUGH」は耐久性が高いだけでなく、伝送速度も業界最強です。書き込み速度は脅威の299MB/秒を叩き出しており、最近のソニーらしい「尖った」製品に仕上がっています。

容量・コスパ

メモリーカードは(当然ながら)容量の大きいものほど高価なので、目的に合った容量のカードを選ぶ必要があります。下の表をご覧ください。

 256GB128GB64GB32GB
静止画(1200万画素)62,080枚31,040枚15,520枚7,760枚
静止画(1800万画素)38,510枚19,250枚9,620枚4,810枚
フルHD動画2,410分1,200分600分300分
4K動画314分157分78分39分
価格(トランセンド300S)4,980円2,580円1,450円1,080円

1200万画素の静止画はiphoneXの画素数です。静止画であれば32GBでも十分すぎる枚数の保存が可能です。動画でもフルHDなら映画2本分の録画が可能です。ちなみに、4K録画時間に関しては、ハイアマチュア以上でなければ考えなくてよいでしょう(超高性能なPCでなければ編集困難なため)。

また、容量あたりの価格については、64GBと128GBのコスパが良好です。容量的には32GBで十分であっても、あまり価格が変わらなければ64GBを買ってしまったほうがお得感は高いです。

ただし、ゲーム機での利用については例外です。ニンテンドーSwitchなどでSDXCカードを使う場合、予算の許す限り、できるだけ容量の大きいカードを選びましょう。たとえば、「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」の場合、ダウンロードサイズは14.3GBとなります。32GBのカードではすぐに一杯になってしまうでしょう。

ポイント

カードの容量は32GBでも必要十分な写真や動画を保存可能。コスパを考えると64GBのお得感が高い。ただし、ゲーム機での利用については、容量が大きいほど使い勝手が良い。

個別製品の特長と評価

ここからは、個別製品ごとの特長を確認していきましょう。なお、基本的に製品価格はスピードに比例するため、《最高速・高速・中高速》の区分でまとめます。

最高速カード(UHS-2)

現時点で最高速なSDXCカードは、「UHS-2」対応製品です。高級一眼レフでの高速連写や、4K動画の撮影など、ハイアマチュアやプロ向けの製品となります。

このクラスの製品を選ぶ方は、価格よりも性能重視のはず。結論から言うと、スピードと耐久性で選ぶならソニー、大容量なら東芝ということになります。サムスンはmicro SDXC専業のため、このクラスのカードは製造していません。

メーカー製品名最高速度64GB128GB256GB
SanDiskExtreme ProR300,W260
TranscendSDXC 700R285,W180
Samsung
LexarProf 2000R300,W260
東芝EXCERIA PROR270,W260
ソニーTOUGHR300,R299
パナソニックSDZAR280,W250

トランセンドは書き込み速度が極端に遅いので注意してください。ミドルクラス製品ではお勧めのトランセンドですが、UHS-2対応カードでは避けておくのが無難です。

ベストバイ

このクラスでの最強スペックは、ソニーのUHS-2対応カード「TOUGH(タフ)」となります。

ソニーはメモリースティック撤退後の後発参入ながら、高級路線で尖った製品を出しています。これまでサンディスクの独壇場だったメモリーカード業界ですが、「高級機ならソニー」という差別化が進みつつあります。2019年にはVGP各賞(音元出版)を総ナメにしています。

伝送速度は書込299MB/秒でダントツの速さ。他社製品は260MB/秒の壁を突破できていないので、ソニー「TOUGH」が頭一つ抜けた存在になっています。αシリーズでの高速連写に耐えうるスペックを目指した製品であることは明らかです(ちなみに、αシリーズは他社カードとの相性問題も聞こえています)。

さらに、物理耐久性もピカイチです。SDXCカードでは唯一のIPX8/IP6X防水・防塵性能を誇り、メモリー本体と外装樹脂を一体成型することで、従来品比3.6倍程度の折り曲げ強度を持っています。

水中や砂漠地帯などハードな自然環境に挑むプロ使用はもちろん、アクションカム使いのハイアマチュアにも頼もしいスペックとなっています。

このクラスのメモリーカードを求めるユーザーは「性能>コスパ」ですから、ベストバイにはソニー「TOUGH(タフ)」を推します。さらに、ソニーの高級一眼レフ「αシリーズ」には、メモリーカードとの相性問題も耳にします。αシリーズ使いならSDXCカードもソニー製が無難でしょう。

大容量なら東芝

読込速度がやや他社より劣りますが、大容量カードが欲しいなら東芝の一択です。

というのも、最高速のUHS-2カードで256GBを作っているのは東芝だけなんです。東芝以外のメーカーは128GBまでしか作っていません。ノーカットで動画を長時間撮影する場合など、とにかく容量が必要な場合には有力な選択肢となります。

ちなみに、ソニーのα6400(2019年2月発売)は「連続録画時間の30分制限」が解除されているようです。この手の製品が増えてくると、大容量カードの需要も増えてくるかもしれません。

《要注意》USH-2カードは機器側の対応も必要

なお、上で紹介した「UHS-2」カードには、一つだけ、重要な注意点があります。「UHS-2」カードは端子形状が普通のSDXCカードとは異なるため、使用機器側が対応していないとスペックどおりのスピードを出せません(下位互換性があるので使用はできますが、普通のSDXCカードのスピードになります)。UHS-2を使うような高級一眼レフなら基本的に対応していますが、お高い買い物なので念のため注意してください。

UHS-2カードの注意点

UHS-2カードは端子形状が通常のSDXCカードとは異なるため、カメラなど使用機器側で対応しているか事前確認が必要です!

高速カード(サンディスクのみ)

UHS-2ほど高性能は必要ないけど、一眼レフでの連写撮影や高画質動画を撮りたい方にお勧めなのが、読込170MB/秒、書込90MB/秒クラスの高速カードです。UHS-2には負けますが、下位クラスのカードより1.5倍も速いです。

これは狙い目

実は、このクラスの高速カードを買えるのはサンディスクの「並行輸入品」だけなんです。同社の国内公式サイトにも掲載されていない製品ですが、Amazonでは普通に売られています。

しかもこちら、下位製品との価格差が小さくコスパが高いです。「あまりお金をかけたくないけど、少しでも速いカードが欲しい」という人にお勧めのカードとなります。

中高速カード(売れ筋)

SDXCカードで最も売れているのが中高速クラスの製品です。価格も手頃で大容量カードの品揃えも豊富なので、一般的なデジカメ撮影はもちろん、Androidスマホ用の記録メディアやニンテンドーSwitchなどのゲーム機まで、幅広い用途で必要十分な性能を持っています。

中高速カードの選び方

結論として、コスパ重視ならトランセンドで決まり。ブランドや信頼性で選ぶならサンディスクが無難。並行輸入品は保証期間に注意してください。

それでは、メーカーごとに製品の特徴を押さえていきます。

サンディスク(大定番)

まずは、最大手のサンディスクから。「とりあえずサンディスクで!」と言われるほど、メモリーカード業界では昔から信頼の厚いブランドです。シェアNo.1のサンディスクは、一般ユーザーはもちろん、多くのホスト機器メーカーによる動作確認テストに晒されているため、その信頼性は日々磨かれ続けています。


家電量販店におけるメモリーカード金額シェア(2017年)

サンディスクにとって「信頼性」とはキャッチフレーズではありません。サンディスクは他のどのメーカーよりも、メモリーカードの耐久性に関する情報開示に積極的です。しかも、業界で唯一、安心の「永久保証」を約束しています。保証期間を明示しないメーカーもある中で、品質に関する自信と信頼は業界随一と認めざるをえません。

サンディスクの中高速カードのラインナップは、「Extreme」と「Ultra Plus」の2種類です。読込速度は誤差程度の違いなので、ゲーム機など読み込みメインの用途ならどちらでもOKでしょう。差がつくのは書込速度で、下位製品のUltra Plusでは速度非公表となっています。動画撮影などに使うならExtremeが無難です。

製品名スピード16GB32GB64GB128GB256GB
ExtremeR90,W60MB/秒
Ultra PlusR80MB/秒

ちなみに、サンディスクは米国のメーカーですが、内部のフラッシュメモリーは安心の日本製です。サンディスクは2016年5月に米ウエスタンデジタル(という超有名企業)に買収され、三重県四日市市にある世界最大規模の工場でフラッシュメモリーを製造しています(その後、海外工場でメモリーカードに組み立て)。


米ウエスタンデジタル四日市工場

並行輸入品、エコパッケージとは?

AmazonでサンディスクのSDXCカードを検索すると、「並行輸入品」「エコパッケージ」という言葉が目に入ると思います。こちら、ヨドバシなどの家電量販店で売られている品物とは、価格と保証期間が異なることを理解してください。

下の表は、サンディスクの中高速カードを、パッケージ別に価格と保証期間比較したものです。

パッケージ参考価格(64GB)保証期間
国内正規品7,090円永久保証
エコパッケージ
(Amazon)
2,580円Amazonによる30日保証
並行輸入品2,599円販売店による

「国内正規品」とは、ヨドバシカメラなどの家電量販店で販売されているメモリーカードです。サンディスクの売りである永久保証となりますが、価格は他のパッケージより2倍以上と高価です。

一方で、皆さんお馴染みのAmazon.co.jpで販売されているのが、「エコパッケージ」と「並行輸入品」です。Amazonで売られているのは、基本的にこのどちらかだと考えてください。

「エコパッケージ」とは、Amazon本体が販売する格安パッケージで、保証期間は30日間の初期不良対応のみとなります。「並行輸入品」は輸入業者がAmazon経由で販売している品物で、保証期間は販売業者によります(無保証から3年保証まで様々です)。

トランセンド(格安で5年保証)

手頃な価格のメモリーカードとして人気なのがトランセンドです。コスパの良い商品として「Amazon’s Choice」にも指定されており、「最初の1枚」あるいは「ついでの1枚」にオススメのブランドです。

トランセンドの中高速カードのラインナップは、「500S」「300S」の2種類です。それぞれ、サンディスクのExtremeとUltra Plusに相当する製品ですが、読込速度ではトランセンド製品の方がやや優れています。

また、サンディスクが取り扱っていない小容量(4GB~)のSDXCカードをラインナップしているのも特長で、「ちょっとだけ欲しい」にも対応可能な使い勝手の良いメーカーです。

製品名スピード容量
500SR95,W60MB/秒8,16,32,64,128,256GB
300SR95,W45MB/秒4,8,16,32,65,128,256,512GB

ここがポイント!

トランセンド製品はサンディスクの並行輸入品と比較されますが、5年間のメーカー保証が付くのは大きなメリットです。サンディスクのように「並行輸入品は安いけど保証は落ちる」という注意事項が無いため、かえって初心者には安心なメーカーではないかと思います。

ちなみに、Amazonで頻繁に値引きクーポンが適用されるのもトランセンドの特長で、クーポンを見かけたら予備用に1枚買っておくのもいいでしょう。

ソニー(クラス最速)

海外勢に押されがちな国産メーカーですが、スピードならソニーが最強です。SDメモリーカードでは後発組のソニーですが、スピードにこだわった「尖った」製品を出しています。

クラス最速!

ソニーの中高速カードのラインナップは、「SF-UZ」「SF-UX2B」「SF-UY3」の3種類です。「SF-UZ」の書込速度はクラス最速の90MB/秒を誇り、それより下位の「SF-UX2B」ですら読み書き速度ともにサンディスクの同等品を上回ります。

製品名スピード16GB32GB64GB128GB256GB
SF-UZR95,W90MB/秒
SF-UX2BR94,W70MB/秒
SF-UY3R90MB/秒

国産メーカーなので価格は高めですが、ハイアマチュアによる写真や動画撮影には最適な製品です。一眼レフによる連写撮影など、高度な書込速度が要求される場面にオススメします(高速連写撮影を極めるには、上で紹介した「TOUGH」シリーズをお使いください)。

ソニー製カードのもう1つの特長は、ソニー独自の4K動画規格である「XAVC S」に正式対応している点です。ソニーの一眼レフはメモリーカードとの相性問題も耳にします。ソニー製の高級デジカメを使うなら、SDXCカードもソニーで統一したいところです。

東芝(ラインナップ随一)

手頃な価格の低速カードから、無線機能付きの「FlashAir」まで、ラインナップの豊富さでは東芝が随一です。

製品名スピード8GB16GB32GB64GB128GB256GB
FlashAirR90,W70MB/秒
EXCERIA PROR95,W75MB/秒
SD-LUR100MB/秒
SDBR48NR48MB/秒
SDAR40NR40MB/秒

主力製品「EXCERIA PRO」はサンディスクを上回る書込速度75MB/秒となっており、「高速連写・4K動画撮影対応のプロ仕様」を謳うにふさわしいスペックと言えます。さらに、「SD-LU」シリーズの読込速度は100MB/秒で、こちらはクラス最速です。

パナソニック(頑張れ)

SDカード陣営として最古参のパナソニックですが、現時点でのラインナップは貧弱と言わざるをえません。

パナソニックのSDXCカードは、「SDUCシリーズ」の2枚のみ。容量は128GBと64GBです。容量128GBのRP-SDUC128JKは、ソニーのSF-UZと並んでクラス最速の書込速度ですが、いかんせん128GB以外の容量が無いのではユーザーが限られます。また、容量64GBのRP-SDUC64GJKは書込速度が遅く、128GB版とは全くの別製品と考えてよいでしょう。

また、耐久性に関しても耐磁性で明らかにサムスンやサンディスクに劣るなど、性能面でも努力を期待したいところです。

まとめ(ベストバイ)

最後にベストバイとして2製品をプッシュしたいと思います。

ハイエンドなら

まずは、ハイエンドの超高速カードとして、ソニーの「TOUGH」をオススメします。書き込み299MB/秒という業界最高速のカードであり、IPX8/IP6Xの防水防塵性能により耐久性も最強です。金に糸目をつけないハイアマチュアには最適のカードと言えるでしょう。

中高速の万能カード

次に、中高速カードからはトランセンドの「300S」をオススメします。64GBで1,450円と圧倒的なコストパフォーマンスを誇り、この価格で5年間のメーカー保証はトランセンドだけです。精密機器の生産国として定評のある台湾メーカーなのも安心材料です。

筆者個人はトランセンドとサンディスクの並行輸入品を使い分けていますが、並行輸入品は無保証又は販売店保証となるため、初心者にはお勧めしづらいと判断しました。また、サンディスクは偽物まで出回っているため、商品説明やレビューをよく確認してから購入してください。

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