Anker比較’2019【やっぱり安全第一】モバイルバッテリー全26製品からベストバイを選びました

今回は、Anker製モバイルバッテリー(全26製品)から、ベストバイを検証していきます。

日常生活の必需品とも言えるモバイルバッテリーですが、「なんとなくAmazonでノーブランド品を買ってしまった」という声も耳にします。この記事を読んでいただければ、必ず、Anker製品のベストバイに出会えるハズですよ。

なお、携帯用バッテリーについては他にも書いていますので、あわせてお読みいただければ幸いです。

本記事の推定読了時間は4分です。「そんな長ったらしいレビューは読みたくねえっ」という方は、目次から文末にぶっ飛んでしまってくださいね(滝汗

バッテリー発火事故とPSEマーク(重要)

重要!大切なので冒頭に書きます!

モバイルバッテリーに使用されているのが「リチウムイオン電池」です。このリチウムイオン電池は、モバイルバッテリーの普及につれて事故が急増しています。2018年11月には発煙により東北新幹線が緊急停止する騒ぎになっています。

そこで、国の規制強化により、2019年2月1日以降、安全基準「PSEマーク」の無い製品の製造・輸入・販売が禁止されることなりました。ちなみに、Ankerでは全規制対象製品へのPSEマーク表示完了をプレスリリースしています。

このマークが必須!

バッテリーの発火事故については、あのサムスンでさえGalaxy Note7を全回収したほどなので、PSEマークの表示はもちろんのこと、事故発生時のメーカーの補償能力も重要。ちなみに、パナソニックは全製品が生産終了で撤退状態となり、もはやAnker以外に選択肢が無い状況です。

Ankerの製品保証

  1. 18ヶ月の長期製品保証
  2. 不具合が無くても30日間の返品対応

Anker製品のラインナップと比較

Anker製品と一口に言っても、コラボモデルなども含め49種類もあります。そこで最初に、シリーズごとの特徴を比較したいと思います。これで自分に必要なモデルがだいたい絞り込めるはずです。

モデル別スペック一覧表

一覧表を作るのに苦心しましたが、かなりラインナップが散らかっていますね。PowerCore Eliteという旧製品が、無印の最上位機種に統合されるなど、増えすぎたモデルの整理も実施されています。

世代モデル機能容量入出力特徴
PowerCore無印なし5000
10000
13000
20100
26800
1/1
1/1
1/2
1/2
2/3
お値段手頃なベースモデル。26800は入力2系統で倍速充電が可能。ニンテンドーSwitch、ポケモン、auとのコラボモデルあり
PD10000
19000
26800
1/1
1/2
1/2
USB-Cでの本体充電及び出力(Power Delivery)に対応。ベースモデルとの価格差がややネック
Redux10000
15000
20000
1/1
1/2
1/2
低電流モードを搭載。通常電流では不具合が生じるイヤホンなど小型デバイスの充電にも対応
USB-C13000
20100
1/2
1/2
本体充電はUSB-Cのみ。「PD」とは違い、USB-Cによる出力(Power Delivery)は出来ない
Fusionなし50001/2充電器内蔵。Anker社員もイチオシ
ACなし220001/3ACアダプタへの出力が可能(最大90W)
SpeedQC10000
13000
20000
1/1
1/2
クアルコム「Quick Charge 3.0」による急速充電に対応。製品名に「Speed」「QC」のいずれか又は両方が付く。急速充電系の中では安価なのが魅力
Liteなし10000
20000
2/1
2/2
スマホサイズ。低電流モードを搭載。入力2系統で、USB-Cでの本体充電も可能(出力は不可)
Slimなし50001/1Anker最薄モデル
miniなし33501/1スマホの機種により1回フル充電不可
PowerCore2無印なし6700
10000
20000
1/1
1/1
1/2
次世代充電技術「PowerIQ2.0」による急速充電を搭載したベースモデル。入力側(本体充電時)はQuick Chargeにも対応
Slimなし100001/1薄型。無印より縦横は大きいので注意

また、同時充電可能な出力系統数に関しては、バッテリー容量が10,000超(10,001以上)の機種は、基本的に出力2系統となっています(Switchコラボモデルなどを除く)。

製品選びのポイント(Q&A)

続いて、Anker製品のこまかな違いについてQ&A形式にまとめています。

「PowerCore」と「PowerCore2」の違いって何?

急速充電技術である「PowerIQ」のバージョンが違います。こちら、充電する機器によって最適な電圧・電流を自動選択する機能です。

無印のPowerCoreとPowerCore2の違いは「最大出力」です。PowerCore2では最大18W出力に対応し、無印PowerCoreの3/4程度の時間で急速充電が可能となっています。

製品名PowerIQ最大出力
PowerCore(無印)1.012W(5V×2.4A)
PowerCore22.018W(9V×2A)

ちなみに、最近のスマホ(iphoneなら8以降)は18W充電に対応しているため、PowerCore2の性能をフルに発揮することができます。

QC3.0やPDとの違いは?

QuickCharge3.0の規格上の最大出力は18Wなので、PowerCore2と同等です。ただし、QC3.0はクアルコム製Snapdragonチップを搭載した機器(Android系の大半)のみ対応です。充電専用ケーブルは使用できません。
USB PD(Power delivery)の規格上の最大出力は100Wですが、Anker製PD対応モバイルバッテリーの出力は18Wに設定されています(PowerCore2と同等)。PD対応のケーブルが必要です。

QuickCharge対応製品は買っていいの?

結論から言うと、Androidスマホへの充電が中心であれば、QC対応製品を買ってもOKです。PowerCore2やPD対応機種に比べ、価格が安いのが最大の魅力です。

ただし、現行Anker製品に採用されているQuick Charge 3.0は旧規格となります。新規格であるQC4(Quick Charge4)はUSB PDとの互換性を持ちますが、QC3.0以前との下位互換性はありません。したがって、QC3.0は将来性が無いという点は注意が必要です。

「PowerCore+」のプラスマークはどういう意味?

「PowerCore+」という製品を見かけたら、その「+(プラス)」はマイナーモデルチェンジという意味です。旧型よりオマケ程度にバッテリー容量が増えている程度の違いなので、あまり気にする必要はありません。

モバイルバッテリー選びのポイント

ここでは、Anker製モバイルバッテリーを購入するときのポイントを確認します。

日常携行品は「サイズ」を最優先

電化製品は「大は小を兼ねる(高価なものほど使い勝手が良い)」というのが基本ですが、モバイルバッテリーだけは例外です。

下の図は、ベースモデル(無印PowerCore)のサイズを比較したものです。厚みは全て同じですが、縦横の大きさはかなり違います。重量についても、本体サイズにほぼ比例します。

サイズ、そして重さ。この違いが重要です。20,000mAhもあれば充電切れの心配はありませんが、華奢なバッグだと型崩れしかねません。

容量が必要な日は「2台持ち」で解決

上でも書いたとおり、モバイルバッテリーはサイズと重量が大切です。

そこでお勧めしたいのが小容量バッテリーの「2台持ち」です。下表のとおり、10000mAhのバッテリーを2台持っても、20000mAhとほぼ変わりません。

製品 / 台数重さ価格
PowerCore10000 / 2台360g5,798円(+799円)
PowerCore20100 / 1台353g4,999円

大容量モデルのコスパは必ずしも良くないので、2台持ちによるコスト増は僅少です。また、2台持っていれば、充電を忘れたとしても、別の1台を使えるという利点もあります。

Fusion5000なら充電器内蔵

大きな声では言えませんが、Anker製品はラインナップが多いわりに、製品ごとの目立った性能差はありません。その中にあって、「PowerCore Fusion 5000」だけは出色の出来となっています。

最大の特徴は本体に充電器を内蔵している点で、コンセントがあればどこでも本体充電が可能です。本製品があれば、スマホ用充電器を別途持ち歩く必要が無いため、泊まりの旅行や出張などのとき、携行品が1つ減るというメリットがあります。

2019年ベストバイとセカンドバイ

それでは、Ankerモバイルバッテリーの、2019年ベストバイの検討結果です。

なお、Anker製品は頻繁にAmazonのセール対象となるため、気になる製品は「お気に入り」に登録しておいてください。セール時にメールでお知らせしてくれるので便利ですよ。

ベストバイ

ベストバイには「PowerCore Fusion 5000」を推薦します。こちら、Anker社員もイチオシの多機能モデルで、普段使いはもちろん、泊まりの外出などにも大変役立つ製品です。

理由の第一として、家庭用コンセントに直挿し可能な充電器を搭載しており、外出時の携行品が1つ減るというメリットを重視しました。PowerCore Fusion 5000を持っていれば、充電器を別途携行する必要はありません。

第2の理由は、バッテリー容量10000以下の機種で唯一、2系統の出力を搭載している点です。スマホとタブレットの同時充電や、旅行先での家族利用などにも大活躍すること間違いなし。

ちなみに、6700mAhと少し容量の多い同等品(EC-M02BK)がエレコムから販売されているんですが、個人的に同社のサポート体制(いまだに通話料有料の電話受付のみ!)には懐疑的なので、消耗品以外は購入を避けています。

10,000mAhクラスなら

5,000mAhでは不安という方には、「PowerCore 10000 PD Redux」を推薦します。

バッテリー容量が10,000mAhの機種は(PDを除いて)3千円前後で価格が拮抗していますが、USB-PDによる18W出力、USB-AとUSB-Cによる2系統出力、低電流モード搭載というフルスペックは魅力です。コスパ的にも他モデルより数百円高い程度なので文句ありません。

20,000mAhクラスなら

バッテリー容量が20,000mAhの機種の中では、「PowerCore Essential 20000 PD」をお勧めします。

コスパ重視で2000円ほど安価なPD非対応モデル(PowerCore Essential 20000)と迷いましたが、やはり大容量モデルだけに高速充電は欲しいところ。さらに、USB-AとUSB-Cの2系統出力と、製品名に「Redux」は付いていませんが低電圧モードにも対応です。

というわけで、今回は以上っ!

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