第3世代RealforceはHHKBには無い「コナレ感」が好印象

第3世代Realforceを入手したので、前モデルやHHKBなどとも比較しつつ雑感をまとめます。

ちなみに、筆者がメイン使用してきたキーボードは以下のとおりです。Realforceは初代から全て所有しております。直近では、自宅でロジクールのMX Keysを、仕事場ではHHKB Type-Rを使用中です。これらの機種と比較して、第3世代Realforceのメリデメを考えていきたいと思います。

  • Realforce 108UBK
  • Realforce RGB
  • HHKB Type-R
  • ロジクール MX Keys
  • ロジクール K800
  • ロジクール K780
  • Apple Magic Keyboard

Realforce(第3世代)の概要

さて、ご存知のとおり、第3世代のRealforceにはファン待望の無線機能が搭載されたわけですが、即ポチするほど物欲に駆られる魅力は感じませんでした。神奈川県相模原市のふるさと納税の返礼品に採用されていなければ、スルーしていたのではないかと思います。

以下に、第3世代Realforceに魅力を感じなかった理由を具体的に列挙しました。価格的な問題はさておき、製品デザインは前モデル(R2)から大きく後退した印象で、HHKBのクールな外観とは雲泥の差を感じます。

  • 中途半端に曲線的で野暮ったいデザイン
  • 前モデル(R2)に比べて、縦に2センチ、重量で200gもサイズアップ
  • HHKB Type-Rに合わせた高価格設定(約3.5万円)

また、SNS上では現在も前モデル(R2)の購入ツイートが散見され、第3世代Realforceへの移行があまり進んでいないのかな?という印象もあります。文字どおり「一生使える」つもりで購入するのなら、電子部品の少ない有線モデルのほうが有利なのは間違いありませんから。

製品の仕様や特長など

Realforceシリーズの仕様や特長については、下記リンク先でしつこいほど詳述しておりますので、そちらをご覧いただけますと幸いです。

ちなみに、付属品は以下のとおりです。HHKB Type-Rと同様に乾電池駆動のため、バッテリーの耐用年数を気にせず使うことができます。また、USBケーブルは着脱式となったため、断線により使えなくなるリスクもなくなりました。

実際に使ってみて分かったこと

そういうわけで、マイナスイメージから入った第3世代Realforceですが、メインで使用しているHHKB Type-Rと比べて、なかなかの「コナレ感」に評価を見直しました。コナレ感というのは、「痒いところに手が届く」とか、「よくそこに気がづいたね」みたいな感覚と思っていただければOKです。サイズが全く違うHHKBと機能比較するのはフェアではありませんが、むしろ「HHKBと同じ完成度でいいや!」と妥協しなかった開発陣に賛辞を送りたいと思います。

エコモードからPCのスリープ解除が可能

第3世代Realforceで最も気に入ったのが、スリープ解除可能なエコモード(省電力設定)です。エコモードはカスタマイズ枠を含めた4種類があり、一定時間経過後にキーボードの電源を落とすことも、無線接続のみ切ることも可能です。

エコモードからスリープ解除が可能なんて当然じゃん!と思われるかもしれませんが、HHKB Type-Rではそれが出来ないんです。HHKBのエコモードは電源オフになってしまうため、電源ボタン長押しでキーボードを起動させてからでなければ、パソコン本体のスリープを解除できません。

筆者はこれが嫌でHHKB Type-Rから乗り換えました。もっとも、HHKBは省スペースの代償で失うものも多いため、サイズ感が最優先でない人には不向きであったかもしれません。

4つのLEDでペアリングや設定変更が分かりやすい

第3世代RealforceにはLEDランプが4つもついており、Bluetoothのペアリングや、各種設定の状況などが、視覚的に確認できるので便利です。この点も、LEDランプが1つのみのHHKB Type-Rとの差別化ポイントになっています。

また、「P」キー+ファンクションキーでペアリングモードに入れる操作系も分かりやすいですね。タッチ数は少ないもののショートカットを暗記する必要のあるHHKBに比べると、マニュアルのお世話になる機会は圧倒的に少ないのではと思います。(ちなみに、ロジクールのMX Keysは、無線接続先を変更するための専用キーが3つもあり、ペアリングを頻繁に切り替える用途には最適です)

こんな人におすすめ

上でも書いたとおり、「あまり期待せずに」入手した第3世代Realforceでしたが、良い意味で予想を裏切られました。無線キーボードとして特別な機能は無いものの、ワイヤレス初参戦とは思えないコナレ感に驚きます。競合製品であるHHKB Type-Rより、扱いやすさは格段に上です。

ただし、実勢価格が3万円を超える一方、電子部品の増加により耐用年数は落ちているはずで、「高いけど一生モノだから」という理屈では買いづらくなりました。もともと個人使用としてはマニア向けの製品でしたが、第3世代Realforceは物好きのための贅沢品という印象です。製品ラインナップも第2世代から大きく減らしており、メーカー側も様子見で売り始めたような状況ではないでしょうか。

参考まで、本製品がどのような人にお勧めかをまとめてみました。お勧めできる層は限られていますが、モノ自体は悪くないので、ご興味のある方はどうぞです。

あなたはどのタイプ?推奨率
ふるさと納税の投下先を探している人100%
同好の士から一目置かれたい人90%
キーボードを集めるのが好きな人80%
第2世代以前のRealforceを持っている人40%
無線キーボードが欲しい人20%

まとめ:ふるさと納税の投下先には最適だっ!

上記のとおり、第3世代Realforceは、物欲を駆り立てる際立った特色は無いものの、対抗機種であるHHKB Type-Rよりも実用面での「コナレ感」があり、扱いやすい高級機と言えましょう。実際のところ、HHKBからの乗り換え需要もそれなりにあるのではと推測します。

また、3万円クラスのキーボードを買うのを躊躇する人にとっても、ふるさと納税の使い道としてなら悪くないはず。返礼品規制が厳格化される中、総務省から「待った!」がかかる前に手に入れるのが得策と思われます。

というわけで以上です。

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