今回は、勉強や仕事で使いやすい「消しゴム」のオススメ製品を検証します。
今回の自腹調査の目的は、筆者が現在愛用しているコクヨの「RESARE(リサーレ)プレミアム」は本当に高性能なのか?をテストしてみようという試みです。
なお、文具・オフィス用品については他にも書いていますので、あわせてお読みいただければ幸いです。
文具・オフィス用品に関する記事
【検証】11製品の消字力と消しクズの量を検証してみた
では早速、メーカー各社の主力製品を買い集め、それぞれの実力を検証していきます。
検証条件
次の3種類の筆記具で書いた直線を「1度だけ」消したときの、消字力と消しクズの量を検証します。
- シャープペンシル(HiUNI 0.5:HB)
- 鉛筆(HiUNI:B)
- クロッキー(PILOT:4B)
勉強や仕事で一般的なHBのシャープペンシルから、画材として使われるクロッキーまで、濃さや硬度の異なる3つの筆記具で検証してみました。クロッキーはラスボス的な存在ですね。
試してみました
そして、検証を行った消しゴムは、以下の11製品となります。消しゴム業界はトンボの独壇場なので、定番のMONOシリーズから6製品も入っております。
- MONO(ノーマル)
- MONO ノンダスト
- MONO もっとかるーく消せる消しゴム
- MONO エアタッチ
- MONO ダストキャッチ
- MONO 少ない回数で消せる学習用
- コクヨ RESARE(リサーレ)
- パイロット フォームイレーザー
- SEED クリアレーダー
- プラス W AIR-IN
- ヒノデワシ まとまるくん
では早速、検証結果をご覧ください。
検証1:シャープペンシル(HB芯)
まずは、仕事や勉強など多くの場面で使用される、HBのシャープペンシルから検証します。
下の写真のとおり、無地のノートに定規で線を書きました。
なるべく均一の力で線を書いたつもりですが、人の手による作業なので濃さや太さの違いはご容赦ください。
こちらの線を、それぞれの消しゴムで、「1度だけ」消し取ったものが下の写真です。
こちらの検証では、意外にもノーマル版のMONOが抜群でした。シャープペンシルとの相性が良いのか、完璧な消字力があり、消しクズも出ていません。コスパも最強なので、シャープペンシルしか使わない人にはイチオシします。
ほぼ誤差の範囲で、MONOの「ダストキャッチ」と「少ない回数で消せる学習用消しゴム」、ヒノデワシの「まとまるくん」の消字力も優秀です。ノーマル版のMONOは鉛筆が相手だと苦戦するので、消字力で選ぶならこちらの3製品がオススメです。
最も消しやすいシャープペンシルだけあって、クリアレーダーを除いてよく消えています。他の消しゴムと比較すると、「クリアレーダー消えない説」は本当でした。
シャーペンに最適!
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一方、明らかに消しクズが多いのは、MONOの「もっとかる~く消せる消しゴム」「エアタッチ」とコクヨの「リサーレ」の3つですね。これらの製品は、消しクズを出すことで紙面との摩擦を減らし、軽い力で消せるのが特徴です。「リサーレ」は消すごとに消しクズがまとまるので、消しクズの掃除が簡単でした。
検証2:鉛筆(B芯)
同じ手順で鉛筆についても検証します。B~2Bの鉛筆は小学生の学習用に最適です。
実際の使用場面を想定して、芯先を少し丸めた状態で線を書いています。
こちらの線に「1度だけ」消しゴムをかけたのが下の写真です。
全般的にうっすらと線が残りました。
シャープペンシルと鉛筆とでは、かなり消しづらさが違ってきますね。
シャープペンシルに対しては完璧な消字力を示したノーマル版のMONOですが、鉛筆が相手だと「クリアレーダー」なみに消字力が落ちます。消字力レースからは脱落といった感じです。
一方、MONOの「ダストキャッチ」と「少ない回数で消せる学習用消しゴム」、さらに、ヒノデワシの「まとまるくん」は、ここでも優秀な消字力を見せてくれました。パイロットの「フォームイレーザー」も誤差の範囲かと思います。
常備文具に確定!
プラスの「W AIR-IN」は、消字力・消しクズ量・軽さのバランスが絶妙でした。先端に力が入る縦長の形状なので、マークシートなど狭い範囲を消すには最適です。使いやすさ抜群のため、筆者の常備文具に確定です。
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検証3:クロッキー(4B芯)
最後に、デッサンなどの画材に使われるクロッキーで検証します。
シャープペンシルや鉛筆とは太さも濃さも違うので、ラスボス的なテストとなります。
芯が太いので定規で線を引くのに苦労しました。
こちらの線に「1度だけ」消しゴムをかけたのが下の写真です。
完全に結果が分かれましたね。
最強の消字力!
最強の消字力を叩き出したのは、ヒノデワシの「まとまるくん」。僅差でMONOの「ダストキャッチ」と「少ない回数で消せる学習用消しゴム」が良い勝負をしています。
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一方、ノーマル版のMONOは、まったく歯が立ちませんでした。「クリアレーダー」に関しては、消しゴムをかけた形跡すら残せていません(5回か6回こすって、ようやく消えました)。
消しクズの量が多い「軽い力で消せる」系の消しゴムは、やや線が残ってしまいました。ただし、1回ごとの消字力は強くないものの、何度もゴシゴシする場面ほど、軽さの効果を実感できます。