2024’完全図解!小学生用キッズシューズの選び方とおすすめは?

今回は、小学生用キッズシューズ(いわゆる運動靴)の選び方とオススメを検証します。

デザインの好みだけで選びがちなキッズシューズですが、ラインナップが最も充実したアシックスや、ウィズ(横幅)を選べるアキレスなど、基礎知識があれば選び方も変わってきます。

なお、ファミリー用品については他にも書いていますので、あわせてお読みいただければ幸いです。

【図解】1分でしっかり分かる!キッズシューズの特徴と選び方

個別製品を比較する前に、まずは製品選びのポイントから説明します。

キッズシューズの特徴と選び方

キッズサイズの充実度はシューズメーカーにより違いが大きいため、まずはメーカーごとの特徴を図解したうえで、機能性の違いについてポイント解説します。


  • キッズシューズの業界関係図

    キッズシューズを2つに大別すると、国内メーカーが製造する「いわゆる運動靴」と、海外ブランドによる「一般モデルのスモールサイズ」とに分かれます。

    国内メーカーでは販売価格がほぼ統一されており、アシックスとミズノが4290円、「瞬足」シリーズで有名なアキレスと月星が3850円となっています。この価格を超えるものは、基本的にランニングやサッカーなどのトレーニングシューズです。

    海外メーカーでは、プーマの「スピードモンスターV3」が4290円の運動靴価格ですが、ナイキを筆頭に国内メーカーより価格設定は高めです。


  • 製品ラインナップ

    下表のとおり、国内メーカー製はモデル数が限られているため、比較検討が容易です。一目瞭然ですが、製品ラインナップに関してはアシックスが最も充実しています。

    国内メーカーの製品一覧
    メーカーモデル説明
    アシックスレーザービーム Fアッパーに人工皮革を多用したサッカーモデル
    レーザービーム R軽さと耐久性を両立したランニングモデル
    レーザービーム Mシンプルなデザインのミニマルモデル
    レーザービーム J高学年向けの汎用運動靴(これだけ紐靴のみ)
    レーザービーム Sランナー向けの機能を搭載したスプリントモデル
    レーザービーム W冬道での使用に適したハイカットモデル
    ミズノスピードスタッズアシックスのレーザービームRに相当
    ムーンスタースーパースター初期不良は6ヶ月保証。レーザービームRに相当
    アキレス瞬足左右非対称ソールや、足幅(D~3E)を選べる

    一方で海外ブランドの場合、「キッズシューズ=一般モデルのスモールサイズ」という位置付けのため、製品種類が非常に豊富です。

    海外ブランドの製品例
    メーカーモデル(抜粋)
    ナイキAir Max, Air Jordan, Force 1, Air More Uptempo, Revolution5, Waffle Oneほか
    アディダスファイト, FAI2GOグランドコート, スタンスミス ほか
    プーマスピードモンスターV3, スウェードクラシック, フレックス ほか

  • 留め具(ベルクロ製品の有無)

    小学生までの靴選びでは、留め具がベルクロ(マジックテープ)であることが条件です。商品写真から判別しづらいモデルもあるので、よく注意してください。

    上で紹介した国内メーカー製のキッズシューズは、全モデルでベルクロ製品に対応しており、ハーフサイズを含めて在庫量が豊富です。海外ブランドは、モデルにより紐靴のみであったり、サイズにより欠品というケースも多いため、選びづらいのが難点です。

    なお、ベルクロシューズのサイズは25センチが上限のため、成長が早めの男の子には高学年になる前に紐靴の結び方を練習させたほうがよいです。


  • アッパー素材

    重要 キッズシューズの場合、最も重要なパーツはアッパー素材です。アッパー素材はデザイン性だけでなく、耐久性と防汚性に直結します。通気性と履きやすさならメッシュ素材、破れや汚れへの強さなら人工皮革が優れています。

    アッパー素材メッシュメッシュ+人工皮革人工皮革
    製品例
    耐久性・防汚性
    通気性・履きやすさ
    デザイン性

    現在の主流は、機能的にバランスの良い「メッシュ+人工皮革」です。ただし、いかにも運動靴っぽいデザインのため、女の子向けのパステル系カラーとの相性は良くありません。


以上がキッズシューズの基本的な選び方ですが、製品によっては足幅を選ぶことができたり、ソールの形状が特徴的な製品もあります。これらの詳細情報については、以下の個別製品紹介で説明します。

【最新】小学生用運動靴のベストバイはこれ!

ここからは、メーカー別に個別製品の長所・短所とおすすめ可否について確認していきます。なお、キッズシューズ全般では範囲が広すぎるため、競技用やファッションアイテムを除く「いわゆる運動靴」の主力ブランドに対象を絞ります。

イチオシ アシックス レーザービーム 圧倒的ラインナップで「迷ったらコレ!」

まずはアシックスから。「LASERBEAM(レーザービーム)」はアシックスの運動靴ブランドで、4290円均一で国内メーカーでは最多の6製品をラインナップしています。メーカーで選ぶならアシックスがおすすめです。

アシックス製品ラインナップ
デザインモデル説明
Fシリーズアッパーに人工皮革を多用したサッカーモデル。デザインや耐久性の強さはSシリーズと同様で、グリップ重視のソールが違い。
Rシリーズ軽さと耐久性を両立したランニングモデル。運動靴としては主流のデザインで、アシックス以外のメーカーが販売しているのもこのタイプ。
Mシリーズ運動靴というよりスニーカーに近いデザインのミニマルモデル。パステル系カラーとの相性が良く、女の子におすすめ。
Jシリーズ高学年向けの汎用運動靴(これだけ紐靴モデルのみ)。アクセントの無い単色デザインが基本のため、白靴指定の校則にも対応。
Sシリーズランナー向けの機能を搭載したスプリントモデル。Fシリーズのアッパーと、Rシリーズのソールをいいとこ取りした製品。
Wシリーズ冬道での使用に適したウィンターモデル。雪の侵入を防ぐハイカットデザインが特徴。

この中でベストバイを選ぶとなれば、子供靴らしい攻めたデザインが多い中で、性別を問わないデザインと配色が魅力のMシリーズをお勧めしておきます。

男の子も女の子もOK!

なお、アッパー素材にメッシュと人工皮革を併用した「レーザービームR」については、他社の競合製品とも比較し、気に入ったデザインのものを選ぶとよいでしょう。

この製品の良いところ

  • ラインナップは圧巻の6モデル
  • 一般モデル並みの洗練されたデザイン
  • ひと目でわかるアシックスロゴ

この製品の気になる点

  • 低学年や女の子向けのデザインが少ない
レーザービームRの競合製品

アシックス以外のシューズメーカーでは、「レーザービームR」相当の1モデルのみにラインナップを絞っています。具体的には、アッパー素材にメッシュと人工皮革を併用したバランスモデルです。

ミズノ スピードスタッツ 2層メッシュで高級感のあるデザイン

レーザービームR対抗の一番槍は、アシックスと同価格で競合しているミズノの「スピードスタッツ」です。製品名のとおりランニング向けのモデルとなっています。

デザイン面での特徴としては、2層メッシュによる高級感のあるグラデーションが魅力です。ひと目でわかる「ランバード」のロゴがデザインを引き締めています。

また、ソールに関しては、アシックスが横溝の推進力重視なのに対し、ミズノは縦溝のブレ防止重視となっています。

スピードスタッツレーザービームR

この製品の良いところ

  • 2層メッシュによる高級感のあるデザイン
  • 縦溝ソールによるブレ防止構造
  • ひと目でわかるランバードロゴ

この製品の気になる点

  • デザインが明らかに男子寄り
  • アシックスに比べて選択肢が少ない

アキレス 瞬足 6段階の足幅から選べる足育シューズ

お次は、アキレスの「瞬足」です。キッズシューズに限らず、国内メーカー製の靴製品で、瞬足ほど一般に名の知れた製品ブランドは他に無いでしょう。

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レビュー数 508件・参考価格 3850円
 

最大の特徴は、他メーカーでは一般的な足幅である「2E」以外に選択肢が無いところ、瞬足は「D(細め)」から「3E(ゆったり)」まで6段階で製品化されている点です。

さらに、モデルごとにソールを個別設計しているのもユニークです。特に、一部製品では左回りのトラックに適した「左右非対称ソール」が採用されており、コーナリング時のグリップ力に強みがあります。

ただ、ソールデザインを絞り込めていない詰めの甘さや、モデルごとに重量や防水性能などのスペックがバラバラで、顧客にとっての選びづらさは課題かと思います。

デザイン面では、メッシュや人工皮革そのものにプリントを施した柄物が多く、低学年や女の子に好まれそうなモデルが多いという印象です。

この製品の良いところ

  • Dから3Eまで6段階の足幅をラインナップ
  • プリント素材を多用したカラフルなデザイン
  • トラックに強い非対称ソールモデルあり
  • 軽量・最軽量モデルあり
  • 防水・簡易防水モデルあり

この製品の気になる点

  • モデルによりスペックやソール設計に統一感が無く選びづらい
  • デザイン的には低学年までか

ムーンスター スーパースター NEW BALANCEの日本展開を支えた老舗企業

スーパースターは、プリント素材を多用したカラフルなデザインが特徴です。

23cmで140gの「究極軽」モデル(ミズノのスピードスタッツは22cmで165g)などキラリと光る部分もある一方、モデルによりスペックやソール設計が不統一で選びづらいのは課題です。

なお、衣料品には珍しい6ヶ月のメーカー保証が付いています。ただし、保証範囲は初期不良のみ対象で、通常使用による破損は保証対象外(メーカーに電話確認済み)となります。

この製品の良いところ

  • プリント素材を多用したカラフルなデザイン
  • 6ヶ月間のメーカー保証(初期不良のみ)
  • アシックス・ミズノより少し安い価格設定
  • 反発力と摩擦耐性にこだわったソール

この製品の気になる点

  • モデルによりスペックやソール設計に統一感が無く選びづらい
  • デザイン的には低学年までか

ご参考まで、一般的な運動靴とは毛色の異なるムーンスター製品ですが、「子供には国産品を!」という親御様には「CARROT」がおすすめです。乳幼児用のベビーシューズではミキハウスなど国産品も珍しくありませんが、消耗品である小学生用運動靴でMade in Japanは希少な選択肢かと思います。

希少なMade in Japan

小学生用キッズシューズの選び方とおすすめは、以上となります。わたし自身の経験でも、子供靴は「なんとなく」目に入るものを買っていた記憶がありますが、基礎知識があれば選び方も変わると思います。

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